カニに含まれる栄養素と効能

 
色々な効能を持つ「タウリン」


 ●コレステロールを下げ動脈硬化を予防

 
カニの甲羅にはタウリンが多く含まれます。

タウリンには善玉コレステール(HDL)レベルを維持しながら悪玉コレステール(LDL)を降下させる働きがあります。

このため動脈硬化の予防に役立ちます。

また他にも悪玉コレステロールが要因となる様々な生活習慣病の予防にも効果が期待されます。


 ●胆汁を分泌し肝機能を強化

タウリンには胆汁の分泌を促進させる働きがあります。

このため弱った肝機能を再生し、肝臓の解毒機能を強化します。

アルコール分解速度が速まるため二日酔いの症状緩和にも効果があります。

また肝臓内に蓄積された中性脂肪を取り除き排出するのに必要なのが胆汁や胆汁酸なのですが、タウリンにはこの胆汁や胆汁酸の分泌を活発にする働きがあるため、脂肪肝の改善にも効果があると言われています。


ダイエットや美肌に有効?「ナイアシン」


カニの甲羅に多く含まれるナイアシンには血行を良くする効果があります。

またナイアシンには細胞の生まれ変わりをサポートする働きがあるため美肌効果が期待できます。

さらにナイアシンには脂質、糖質、タンパク質を分解する酵素の働きを補助する働きがあります。

体のエネルギーの約60パーセントから70パーセントがナイアシンの働きによって生み出されているとされており、ナイアシンを積極的に摂取するとエネルギーへの分解効率が高まることからダイエットにも効果があるとされています。

カニのカロリーは低い?


カニのカロリーは種類ごとに異なります。

100gあたり
 
ズワイガニ 63kcal

タラバガニ 59kcal

毛ガニ 72kcal

紅ズワイガニ(カニ缶)1缶55gで約40kcal

と以上のようです。
カニの可食部率(食べられる部分がどのくらいかの比率)はとても低く、40%~45%と言われています。

それを踏まえて、1杯あたり計算してみますと…

ズワイガニ一杯 (重さ600g可食部270g)175kcal

タラバガニ一杯 (重さ1300g可食部520g)416kcal

毛ガニ一杯 (重さ600g可食部240g)204kcal

になります。

もちろんカニの個体差があるのであくまでも目安になりますが…。

カニ1杯でも十分おなか一杯になることもありますので、ファーストフードなどに比べればかなりカロリーは低いと言えます。


カニのアスタキサンチンでダイエット効果

 
カニをゆでると赤くなるのは、強い抗酸化作用を持つアスタキサンチンというカロチン色素のためです。

このアスタキサンチンによって運動時に消費される体脂肪量が上がると言われています。

というのも、運動時は通常ですと、はじめは糖質がエネルギーとして使われるようになっていますがアスタキサンチンは糖質よりも脂肪をエネルギーとして優先させる働きがあるためです。

ですので、ただアスタキサンチンをとってもあまりダイエット効果はないかもしれません。
日々の運動に加えて、摂取することで脂肪燃焼効果があがりダイエット効果が期待できます。

もちろんランニングなどのしっかりした運動の方が効果はありますが、通勤などのちょっとした運動でも脂肪燃焼効果は多少期待できます!

また、脂肪燃焼効果より、メタボリックシンドロームの改善、他にもアスタキサンチンは摂取するとビタミンAに変わりますので、悪玉コレステロールの抑制、動脈硬化の改善などの効果があります。

アスタキサンチンの抗酸化力で美肌効果


アスタキサンチンには強い抗酸化力があり、それは栄養素の中でも抗酸化力が高いと言われているビタミンEの約100倍~1000倍と言われています。

抗酸化力は活性酸素による肌の老化をふせぎ、また、コラーゲンを作り出す働きを促進させますので、コラーゲンの減少によるしわやしみやたるみを予防する効果があります。

 いかがでしたでしょうか。

カニはカロリーが低く、体に必要不可欠な栄養もたくさん含まれています。

低カロリー、高たんぱくというダイエットや体つくりにはもってこいの栄養バランスですので、ぜひ積極的に食べましょう!
 
お財布が許す限り、たくさん食べたいものですね!